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世界から賞賛される「助け合い」と「我慢」の心

2011 年 3 月 19 日 まーぼー

地震から数日後、海外のメディアでは日本の被災地の冷静さに賞賛の声がでています。

大震災の被害や福島第1原発事故が連日、トップニュースで伝えられている米国で、
被災者の忍耐強さと秩序立った様子に驚きと称賛の声が上がっている。
「なぜ日本では略奪が起きないのか」―。

米メディアは相次いで、議論のテーマに取り上げている。

CNNテレビは、2005年に米国で起きたハリケーン・カトリーナ災害や
10年のハイチ大地震を例に「災害に付き物の略奪と無法状態が日本で見られないのはなぜか」
として意見を募集。
視聴者からは「敬意と品格に基づく文化だから」「愛国的な誇り」との分析や
「自立のチャンスを最大限に活用する人々で、進んで助けたくなる」とのエールも寄せられた。
また、ある日系人俳優は「我慢(GAMAN)」の精神が日本にはあり、危険な原発にも逃げずに立ち向かう勇気を持っているといっていた。

たしかに、「カトリーナ」に見舞われたアメリカの地域では、略奪や襲撃行為が多発し、一部地域では無法地帯化したと報じられた。

昨年1月のカリブ海ハイチで大地震が発生した際も、略奪が横行して治安が著しく悪化し、混乱が拡大したとされる。

日本人にしてみれば、秩序を保ったいまの被災地は当たり前で、ハイチやアメリカの映像を目が異常に思っていたはず。

「我慢」と「助け合い」

日本人全ての心の中にあると僕は思う。

被災地ではあらゆるものを「我慢」し、被災地から離れたところでは少しの「我慢」と「助け合い」をする。そのどこか遠くでの「助け合い」を信じ、「我慢」して被災地の人は助けを待っている。

そんな心をもっている人種が日本人なんだと思う。

僕は今日会社で立ち上がった「募金」企画に募金をしました。
今僕が出来ることは、節電と募金でした。

そして節電の「我慢」も被災地への「助け合い」の一つだと思う。
ほんの少しでも被災地への役に立ちたい。

そう思うから行動できる。

日本の企業にもその心がある。

そして海外の企業にはその心がない。
たとえば、おなじファストファッションH&Mとユニクロの対応が明らかに違います。

批判にはなるけれど、

まずはH&M

「H&M(ヘネス・アンド・マウリッツ)」は17日、東日本大震災の発生を受け、
関東地方の計10店舗をすべて当面、営業休止にすると発表した。
11日の地震発生後も首都圏では断続的に余震が続き、
精神的な不安を訴える社員が多いことや、川崎市の物流拠点が東京電力による
計画停電で操業停止に追い込まれ、商品の供給が難しくなったためという。

店舗の営業再開時期は未定。
日本支社の法人機能も大阪市内のホテルに移転した。同社は社員の安全確保を最優先し、
東京・渋谷の日本支社に勤務する社員のほか、休業する店舗で働くパートタイム社員、
アルバイトなど計800人を関西地域のホテルに避難させる意向も明らかにした。

避難対象はスタッフの家族も含んでおり、最大で2000人規模になる。
ホテルの滞在費用などはすべて同社が負担する。

同社の日本支社には2割程度の外国人スタッフがいるが、
すでに帰国したり、韓国など他国へ配置転換する形で出国した人もいるという。

(サンケイの記事より)

ユニクロ
<義援金の寄付>
ファーストリテイリンググループから   3億円
全世界のファーストリテイリンググループ従業員から  1億円
※柳井さん個人10億円で、義援金の総額は14億円

<支援物資の寄贈>
ヒートテック30万点をはじめ衣類等7億円相当。
(ホームページより抜粋)

企業だから報道・宣伝を計算した行動だろうけどユニクロは「助け合い」を前面に被災地への支援を前面に出した姿勢。
日本に上陸して長いGAPも同じように被災地への支援を先にだした。

それに対しH&Mは「助け合い」ではなく、ビジネスライクに会社の利益を優先。
スタッフの安全とは聞こえがいいし、スタッフの家族を含むとは太っ腹だけど、
実際は被災した地域にはまったく関係がない。
単純にこの危機を、いかに損失を少なく、あわよくば宣伝効果を狙った手。

「助け合い」の心を持っていたら、スタッフではなく「被災地の方」を関西地域のホテルに避難させる支援をすればいい。

H&Mだけでなく、多くの小売店はこんな時期で運営が難しいのはわかる。
停電だと何も出来ないのは事実だし、今の都内の雰囲気だと服を買う雰囲気もない。

本音は、停電ではなく、売り上げの低迷。
売上が伸び悩むなかで店舗をあけると人件費がかかる。
売り上げが伸びないのならばコストを抑えるため閉める選択は当然でてくる。

そしてできれば・・・・営業再開まで人件費を払わずにいたい。

もちろん、関東の人の多くは関西に行く人は少ないでしょう。
しかも家族も一緒に異動する人はもっと少ない。
2000人規模と報道されているけど少ないはず。

関西が嫌いと言うわけではなく、日本人だから、「被災者」を優先しない行動はできない。

H&Mの幹部はこの提案を「NO」と言ってくるスタッフが多いのを見越して行っているでしょう。

利益優先だとそれは当然。

しかしこの行動は日本人の心にあり、いま賞賛されている「我慢」や「助け合い」はまったくない。
日本人の心をつかめていないH&Mの日本完全撤退はそう遠くないでしょう。

企業の姿勢にも違いを感じた今回の災害でした。

ユニクロ・GAPだけでなく、多くの企業が被災地を支援をしています。

日本人の強さは「我慢」と「助け合い」の心。
それがある限り日本は大丈夫。

そして表現は悪いけど今悪いものも全て洗い流し、また強い日本が戻ってくる。
そう信じて今日も生きていこう。

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